税理士を目指すためのコラム

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税理士試験簿記論のおすすめ勉強法とは

税理士を目指す人にとって、税理士試験簿記論は避けることのできない科目です。ほかの科目と違って計算問題が多く、苦戦する受験生も多いです。この記事では税理士試験簿記論の勉強法についてご紹介します。

簿記の基礎をしっかりと

税理士試験簿記論に大事なのは基礎をしっかりと固めておくことです。簿記論の合格ラインは満点の60%と言われていますが、配点は毎年変わります。場合によっては4割~5割の正答率でも合格することがあるそうです。多くの人が正解している問題には高い配点がつくと言われているので、基礎的な問題を落とさないことが重要です。

簿記1級を取る必要があるか?

税理士試験の受験資格がない方は税理士試験を受けることができません。大学で法律や経済に関連する科目を1科目でも履修した方は、税理士試験の受験資格が与えられます。そのほかにも2年以上の実務経験があれば受験資格が得られるので税理士試験の条件をきちんと確認しましょう。人によっては、税理士試験の受験資格がないため、敢えて日商簿記1級を取得される方もいらっしゃいます。

税理士試験の簿記論と日商簿記1級の範囲は重なっています。日商簿記1級には工業簿記と原価計算がありますが、税理士試験簿記論は商業簿記だけなので、範囲が狭く感じられる方もいるそうです。日商簿記1級をすでに取得している人は、いきなり問題演習に進んでもよいようです。

手始めに日商簿記3級から勉強してもOK

これまで簿記を勉強したことがない方は、手始めに日商簿記3級と2級の範囲を学習しておいても良いでしょう。日商簿記は税理士試験と比べて参考書や問題集の種類が多いので、自分に合った教材を選びやすいと言えそうです。まず簿記3級と簿記2級の内容を押さえてから、いざ税理士試験簿記論の学習に進んでもよいでしょう。

税理士試験の簿記論はとにかく反復練習

税理士試験簿記論は日商簿記1級等、他の資格と比べても問題数が多いと言えます。所定の時間内に終わらないのが普通だと言われていますし、ライバルと差をつけるには素早く正確に電卓をたたく必要があります。利き手ではないほうの手で電卓を打ったほうが良いと言う人もいますが、慣れている利き手で打っている人もいるようです。たくさん演習をこなしていると、問題を見るだけで解ける問題か解けない問題か判別できるようになるようです。よって、解けない問題に時間を使うのはもったいないので、確実に解けそうな問題だけ解くのが重要です。

税理士になるには、ボールペンの練習も。

税理士試験は鉛筆やシャープペンではなく、ボールペンで記入することが求められます。間違えたときには鉛筆のように消しゴムが使えないため、回答を線で消して訂正します。自分に合ったボールペンを探し、普段から使い慣れておきましょう。