福岡県で資金調達する際の選択肢

事業資金の調達にあたって、福岡県で事業をされている中小企業の経営者の方々は、福岡県信用保証協会保証付き融資を利用できることをご存じでしょうか?

銀行融資で活用できる制度は多いですが、この福岡県信用保証協会の保証付き融資とはどういったものなのか、意外と詳細までご存じない方が多いようです。

融資を受ける際、銀行が融資を確実に保証してくれれば言うことありませんが、実際には財務状況が厳しく、この信用保証協会の保証付き融資を受ける場合が多いです。

この記事では、信用保証協会の保証付き融資を受ける際の流れやおさえておくべきポイントなどを説明します。

 

福岡県信用保証協会とは

福岡県信用保証協会の保証付き融資についてご説明する前に、そもそも信用保証協会とはいったどういう機関なのかご説明したいと思います。

そもそも、信用保証協会とは小規模事業や中小企業が金融機関から事業資金の融資を利用する際、保証人になり融資が通りやすく支援するための機関のことです。

全国各地にこの信用保証協会が設けられており、それぞれの地域で企業のサポートにあたっています。福岡県では、福岡県信用保証協会が設置され、本所(博多)の他大濠支所、北九州支所、久留米支所、筑豊支所、大牟田支所が設置されています。(平成30年12月時点)

詳しくは、下記の福岡県信用保証協会のウェブサイトをご覧ください。

https://www.fukuoka-cgc.or.jp/

 

プロパー融資との違いとは

これまでに、金融機関と取引実績が少ない創業者や中小企業経営者が融資を受ける場合、信用保証協会の保証を付けるように求められることが多いと言えるでしょう。

信用保証協会の保証が付いている融資を保証付融資(信用保証協会の保証がついているという意味)と言いますが、これは金融機関に信用保証協会が万が一のために保証を依頼するものです。

その代わり、中小企業が信用保証協会に保証料を支払うというシステムになります。
この信用保証協会の保証付き融資を利用する場合、基本的に法人代表者以外の保証人は必要でない場合や担保がいらない場合もありえます。

 

保証の種類

さて、信用保証協会の保証にはどういったものがあるのかと言うと、全国にある信用保証協会と同じものと、それぞれの地域によって違うものがあります。

利用したいと思う場合は近くの信用保証協会にお問合わせいただくか、地元の地方自治体などに確認してみるといいでしょう。

 

信用保証協会の枠とは

次に、信用保証協会の保証の枠はいくらなのでしょうか?

第三者が見て経営が不安定な中小企業は銀行から融資を受ける際、信用保証協会の保証を付けることが条件となります。

その額はいくらくらいなのかと言うと、小規模事業者や中小企業1人に関して保証限度額は2億円と、8千万円を合計した2億8千万円となっており、これは中小企業信用保険の普通保険の限度額2億円に無担保保険の限度額8千万円を合計したものです。

もし、土地や建物などの不動産を担保にする場合、その試算評価額により最大2億円まで保証してもらうことが可能です。

ですが、ほとんどの中小企業は不動産などを所有していない無担保のことが多いです。
この場合、無担保で最大8千万円の保証が受けられると決まっているため、ある特定の業種を除いて基本的に保証してもらえますが、これを一般枠と呼んでいます。

ただ、当たり前のことですが保証が受けられるかどうかは審査によって決定されます。
金額については会社の状況によって違っていて明確な基準は設けられていませんが、
直近の決算の経常利益+減価償却費×返済年数
平均月商×3か月分
が目安と言われています。(必ずしもこの目安があてはまると限りません。)

 

保証協会保証付き融資を申し込むポイント

  • 取引実績のある銀行から申し込む

さて、信用保証協会に申し込みをする場合、直接信用保証協会に申し込む方法と取引銀行から申し込む方法があります。

当然、審査に通りやすいのは取引実績のある銀行から申し込む方です。
銀行は保証付き融資について知識があるため、信用保証協会との相談や必要書類についてよく知っており、信用保証協会の審査に通るためどういった説明や資料が必要か熟知しているため、適切な対応が望めます

また、信用保証協会側から見ても、融資のプロである銀行を通して申し込みをしてもらった方が話をスムーズに進められるというメリットがあります。

  • 事業計画書を提出する

信用保証協会の保証付き融資を受けるには申込書などの書類以外に事業計画書を作成し添付することが重要です。

融資の審査において、将来どうやって返済していくのかがポイントになってくるため、どんな事業計画を立てているのかがカギとなります。
また、事業計画書を見れば返済のための原資があるか、事業計画はきちんと立てられているのか審査のポイントにできます。

口頭で質問に回答したり、説明するだけでは事業計画を信用保証協会にきちんと伝えることは難しいです。
書類できちんと事業計画書を作成し提出すれば、こちらが伝えたい内容を十分に伝えることができるはずです。

 

保証協会保証付き融資申し込みの流れ

一般的に、信用保証協会で保証付き融資を受ける際、銀行などの金融機関から申し込むことがほとんどです。

その流れとしてはまず、金融機関の窓口で融資申し込み手続きをします。
金融機関が融資してもいいと判断すれば、必要書類を提出し信用保証協会へ書類が送られます。

なお、必要な書類には信用保証協会委託申込書、信用保証依頼書、信用保証委託契約書、申し込む企業の概要、確定証明書、商業登記簿謄本、個人情報取り扱いに関する同意書、印鑑証明書・・などです。
ただ、これらの書類については金融機関によって違うため、前もってきちんと問い合わせて準備しておくといいでしょう。

申し込みが済むと、信用保証協会が保証を付けることができるか審査をします。
そのために、申し込みを行った企業を訪問したり、事業主との面談をしたりなどすることもあります。

審査に通れば、信用保証書が発行され、この書類に記載された条件に合った融資が行われます。

ただし、融資を受ける際、申し込みを行った事業者は金融機関を通じて信用保証協会に信用保証料を支払うと決まっています。
その後、融資を受けた金融機関に月々返済を行っていきます。
これが信用保証協会保証付き融資の申し込みの流れとなっています。

まとめ

福岡県信用保証協会の保証付融資は中小企業にとって強い味方となります。
ただ、おさえておくべきポイントや流れをしっかりと理解した上で申し込むことが必要です。
ここでお教えしたことを覚えておいていただき、今後活かしていただければと思います。

 

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